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【初心者向け】米国債権ETFのAGGとBNDの比較、メリット、具体的活用方法

アセットアロケーションとは「資産配分」のことで、投資目的やリスク許容度を踏まえて、株式や債権などにどのような割合で投資するかを決めることです。

投資結果の8割から9割を、アセットアロケーションが決めると言われています。


アセットアロケーションの考え方として、「債権の割合=年齢」という計算方法があります。30歳であれば運用資産の30%程度を債権にするということですね。

国債のうち、私は米国債のETFに投資しています。「AGG」と「BND」という2種類のETFを検討し、どちらも良い米国債ですが「AGG」を選択しました。

本記事では、私が検討した「AGG」と「BND」の特徴と、実際に投資している「AGG」を将来どのようにする予定かを紹介します。

目次

AGGとBNDとは?

AGGとは?

AGGの正式名は「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場ETF」で、世界3大運用会社の一つのBLACKROCK社のETFです。

AGGは、「米国の投資適格債券市場全般のインデックス」との連動を目指した債権ETFで、米国の投資適格債(8,353銘柄@2021年1月)に幅広く投資しています。

BNDとは?

BNDの正式名は「バンガード・トータル債券市場ETF」で、世界3大運用会社の一つのVanguard社のETFです。

BNDは、「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」との連動を目指した債権ETFで、米国の投資適格債(9,659銘柄@2020年)に幅広く投資しています。

AGGとBNDは暴落時の下落率が小さい、そして回復が早い!

「AGG」と「BND」の詳細に入る前ですが、まずは以下の2020年の株価チャートをみてください。以下の3種類のチャートの比較です。

  • 青色ライン=S&P500
  • 緑色ライン=AGG
  • 橙色ライン=BND

2020年の前半には、大きな株価の下落がありました。。。

S&P500は、3月に年初に比べて約30%下落しました。そして3月の下落前の水準に回復したのは、約4ヶ月後の8月です。

一方、AGGBNDの3月の下落率は約5%のみです。そして、3月の翌月の4月には下落前の水準に回復しています!!

暴落で投資資産の価値が減少しているときに安定している、このようなリスク分散をできることがAGGBNDの魅力です。

AGGとBNDの特徴

AGGとBNDの信用各付け

AGGもBNDも信用各付けが高く、資産運用の守り・リスク分散に適している投資商品の一つです。

AGGもBNDも、信用各付けが最も高いトリプルエー(AAA)や米国政府の債権が60%以上を占めています。

その他についても、信用各付けが高い債権に投資されています。

一般的に、信用各付けの高い債権は利回りが低いですが、債権のデフォルトのリスクも低いというメリットがあります。

AGGBND
AAA 68.73%米国政府 63.7%
AA 2.87%Aaa 5.7%
 A 11.93%Aa 3.5%
BBB 15.24%A 12.4%
キャッシュ等 1.23%Baa 14.7%

経費率が安い、安定性あり、インカムもあり!

AGGもBNDも、債権ETFなのに経費率が安く、運用実績も良好です!

AGGとBNDに明らかな違いはないので、経費率を重視するなど好みで良いと思います。

私は債権ETFの購入を検討したとき、AGGの方がやや良さそうなパフォーマンスだったのでAGGと選びました。


経費率は、AGGが0.04%、BNDは0.035%とどちらも安い!

トータルリターンは、最も低い過去10年でもAGG 3.76%、BND 3.77%で、格付けの高い債権ETFとしては十分!

AGGもBNDも、過去12ヶ月分で約2%の分配利回りがもらえる。

AGGBND
経費率0.04%0.035%
トータルリターン
  1年7.43%8.96%
  3年5.28%5.35%
  5年4.38%4.33%
  10年3.76%3.77%
  設定来4.24%4.51%
分配金回数12回/年12回/年
分配利回り(過去12ヶ月分)2.16%(2021年1月)2.24%(2021年1月)

資産運用でAGGやBNDをどのように活用するか?

私は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」など、米国株を主軸とした長期投資を行っています。

市場には暴落がつきものです。でも、いつやってくるかは誰にも分かりません。

生活防衛資金は用意していますが、それでも暴落で現金が必要なときには投資信託を切り崩すつもりです。

しかし、実際にその時が来たら思い通りに投資信託を切り崩すことはできるのでしょうか?

資産運用額がかなり高まったときに暴落が来て、日に日に価値が目減りしていくかもしれません。

いざ資産運用を切り崩そうと思ったとき、「もう少し待てば基準値が回復するのでは?」という期待がよぎるのではないでしょうか?

私はこういった考えをしそうなので、そのときにAGGやBNDが活用するつもりです

以下は本記事の冒頭にも載せた2020年のS&P500、AGG、BNDのチャートです。

2020年の株価下落から言えるAGGとBNDのメリットは、以下のとおりです。

● S&P500と比べると、下落率が明らかに低い!!

● 下落した後に回復するまでの期間が短い!!

上記のメリットを踏まえて、AGGやBNDを以下のように使うつもりです。

● 現金化して生活費に使用する!!

● 別途用意している生活防衛資金に余裕がありそうであれば、AGGやBNDを現金化して追加投資に回す(ピンチこそチャンス)!!

まとめ

投資結果の8割から9割はアセット・アロケーションで決まると言われています。

アセットアロケーションの考え方として、「債権の割合=年齢」という計算方法があります。

米国債権ETFのAGGやBNDは、株価下落時の下落率が低い可能性や、下落からの回復も早い可能性があり、リスク分散に適している投資資産の一つです。

いざ暴落が起きてしまったとき、所有している株式、投資信託などの価値が減っていき、それらの売却にためらってしまうかもしれません。もう少し我慢すれば、株価は回復するかもという考えが湧いてくるためです。

そんなときAGGやBNDを売却して、以下のように使うつもりです。

● 現金化して生活費に使用する!!

● 別途用意している生活防衛資金に余裕がありそうであれば、AGGやBNDを現金化して追加投資に回す(ピンチこそチャンス)!!

もしも、暴落時に所有している株式や投資信託を切り崩すことにためらいがありそうな場合は、アセットアロケーションの概念に戻り、債権を購入することを検討してはいかがでしょうか?
生活防衛資金として現金を多く持っておくのも一案ですが、AGGやBNDは債権ETFでありながらトータルリターンや配当利回りも期待できる資産です。
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