加湿器や加湿空気清浄機のフィルター、タンク、本体についてしまう水垢や白いガビガビって嫌ですよね。説明書で推奨されている頻度・方法でしっかりお手入れできてますでしょうか?加湿器を使用する目的は、肌の乾燥、のどの痛み、風邪やインフルエンザを防ぎたいといったものですよね。そうであれば雑菌などを撒き散らさないように、加湿器のお手入れをしっかりすることが重要です。
私は面倒くさがり屋なので、フィルター掃除のアラームが出ても後回しにしてしまうことが多かったです。本記事では、私がお手入れの簡単さを優先して購入し、お手入れ簡単で水垢や白いガビガビが気になることが減り、しっかり加湿もできる加湿器をご紹介します。
4タイプある加湿器の主な特徴
加湿器には「スチーム式」、「気化式」、「超音波式」、「ハイブリッド式」の4タイプがあります。各タイプの大まかな特徴は以下のとおりで一長一短です。このため、加湿器の何を重視するかを考えて自分に合ったタイプ選択をすると良いと思います。
タイプ | お手入れの頻度 (少なめ・普通・こまめに) |
加湿力 (高い・弱い) |
電気代 (高い・安い) |
スチーム式 (温かい蒸気) |
少なめ | 一番高い | 一番高い |
気化式 (水の蒸発を利用) |
普通 | 弱い | 一番安い |
超音波式 (水を霧状に放出) |
こまめに必要 | 一番弱い | 安い |
ハイブリッド式 (スチーム+気化もしくは スチーム+超音波) |
普通 | 高い | 高い |
なお、「加湿空気清浄機」という1台で加湿器と空気清浄機の機能がある製品もあります。1台ですむことはオフシーズンの置き場所といった理由でメリットですが、2つの機能あるだけにフィルターなどのお手入れ対象のパーツが多いため、面倒くさがりな私は使用しなくなりました。
しっかり加湿できてお手入れ簡単なオススメの加湿器
「超音波式」は最もこまめに手入れが必要なため現在は購入検討から外しています。しっかり加湿できてお手入れが簡単という観点で、私がオススメしたい「スチーム式」と「気化式」の加湿器を紹介します。
スチーム式
象印のスチーム加湿器が圧倒的にオススメ。2020年11月2日時点で発売されている3機種の主な特徴は下表のとおりです。加湿器を使用する部屋の広さに合わせて「EE-RQ35」か「EE-RQ50」を選ぶのが良いと思います。私は「EE-RP50」という「EE-RQ50」の一世代前のものを仕事部屋で使用しています。「EE-RP50」の仕様は↓の表の「EE-RQ50」と同じなので、「EE-RP50」の経験を踏まえてオススメ理由を紹介します。その理由を書いていきます。
EE-RQ35 | EE-RQ50 | EE-DB50 | |
容量(L) | 2.2 | 3.0 | 4.0 |
加湿能力(mL/h) | 350 | 410 | 480 |
消費電力(W) | 湯沸かし時:985 加湿時:305 |
湯沸かし時:985 加湿時:480 |
湯沸かし時:985 加湿時:410 |
適用畳数 | 木造和室:6畳 プレハブ洋室:10畳 |
木造和室:8畳 プレハブ洋室:13畳 |
木造和室:8畳 プレハブ洋室:13畳 |
連続加湿時間(h) | 強連続:6 弱連続:27 |
強連続:6 弱連続:24 |
強連続:8 中連続:16 弱連続:32 |
明るさ切替 | なし | なし | あり |
メリット
スチーム式ゆえの高い加湿力
運転モードは「しっかり」、「標準」、「ひかえめ」、「強連続」、「弱連続」のどれか1つを選びます。以下の画像のとおり、「弱連続」で約60%というしっかりした加湿を得られます。湿度は乾燥肌の方など加湿力を重視する方にはピッタリ。「標準」では70%以上になっていて80%を超える時もあります。これは適用畳数が13畳に対して、私の部屋が8畳だからかもしれません。8畳くらいで使うのであれば、スペックどおり「EE-RQ35」でも良さそうですね。
加湿器使用前
「標準」で使用
「弱連続」で使用
ここまで触れていなかった「EE-DB50」は、「強連続」での連続加湿時間が他の機種より長い8時間であることが特徴です。日常使用であれば「強連続」を使用することはほぼないと思うので、「EE-RQ35」か「EE-RQ50」を部屋の広さに応じてどちらかを選び、「弱連続」や「標準」の運転モードで使用することをオススメします。
圧倒的なお手入れの簡単さ
以下の画像のとおり構造がとてもシンプル。フィルターがないためフィルター掃除や交換が不要です。またタンクとフタも洗いやすそうなのがお分かりいただけると思います。水を補充するときには本体をヒョイッと流しに持っていき、その際にササッと加湿器を洗うこともできます。このお手入れの手軽さは圧倒的です。他のタイプの加湿器の場合、洗浄対象のパーツが多かったりで「よし、今日はお手入れするぞ」といったやる気と行動が必要です。
正面から見たところ
フタを外して上から見たところ
デメリット
音がするので静音重視の方には向いていない
スチーム式のため蒸気のシューという音がします。私は気にならない方ですが、寝室など静かな環境で使用したい方は自分が音が気になるタイプかそうでないかの検討が必要です。
デザイン
象印だけにポットのようなデザインのためおしゃれさはありません。
電気代
スチーム式はお湯を沸かす仕組みのため、加湿器の4タイプの中では消費電力が最も高い。
象印のスチーム式加湿器のまとめ
しっかりした加湿力とお手入れの簡単さを重視する人にはぴったりの選択だと思います。日常生活で「強連続」で長時間使用することはほぼないと思うので、使用する部屋の広さに合わせて「EE-RQ50(洋室13畳)」か「EE-RQ35(洋室8畳)」を選択するのがオススメ。ただし、蒸気のシューという音が気になりそうな方は、静音を求める状況での使用はオススメしません。
気化式
BALMUDAの「Rain」がオススメ。主なスペックは下表のとおりで、私はリビングで使用しています。
Rain | |
容量(L) | 4.2 |
加湿能力(mL/h) | 風量1=150、風量2=250、風量3=400、風量4=500、風量5=600 |
消費電力(W) | 2~23 |
適用畳数 | 約17畳まで |
連続加湿時間(h) | 6~25時間 |
メリット
しっかりした加湿力あり
運転モードには「マニュアル」と「オート」があります。マニュアルは風量1~5のいずれかを選択します。オートでは、室内の快適な湿度とされる40~60%の範囲から好きな湿度(5%単位)を選ぶことができ、実際に湿度に合わせて風量調節をしてくれます。
お手入れが簡単
Rainは水は本体上部から注ぐタイプです。本体を分解すると以下の画像のパーツに分かれます。象印のスチーム式加湿器には及びませんが、他の加湿器よりはシンプルな作りだと思います。例えば本体下部の黒いボウルが水が貯まる場所ですが、凹凸が少なくとても洗いやすいです。他の機種ではタンクの口が狭くて洗いにくかったり、他のパーツも凹凸が多く細かいところまで洗うのは一苦労です。
デザイン
シンプルでおしゃれ。
デメリット
価格が高い
定価は46,000円(税別)で加湿器の中では高額です。
BALMUDA Rainのまとめ
こちらもしっかり加湿とお手入れの簡単さを満たした製品です。加湿についてはオート設定で自分で選んだ湿度に合わせて風量をコントロールしてくれます。価格は高めですがデザイン性が高く、17畳までの広さに対応できる加湿器の中では構造がシンプルなため、お手入れの簡単は加湿器の中でもかなり上位だと思います。
まとめ
加湿器はその名のとおり加湿できることが重要で、そのおかげで乾燥、風邪等への予防に効果があると言われています。ただし、適切なお手入れをしないと雑菌等を撒き散らして逆効果になる可能性もあります。私は乾燥対策をしっかりしたい体質ですが、過去に使用していた加湿器のお手入れは正直面倒くさくて適切な頻度で行えていませんでした。そこで加湿力とお手入れの簡単さに着目して象印とBALMUDAの加湿器を購入し、現在では適切な頻度でお手入れを行えています。過去に嫌だった水垢や白いガビガビも激減していて、気持ちの上でも安心して使用することができていて、象印とBALMUDAは私にぴったりの加湿器です。
私と同じく加湿器のお手入れが面倒と思う方はぜひ象印とBALMUDAの製品をチェックしてみてください。